タープとは？

テントが寝室としたなら、タープは皆がくつろげる居間といってよいでしょう。晴れた日には強い日差しを避け、強い雨の日からは身を守る空間となるからです。
　タープの下は、食事を作るキッチンであり、おいしく食べるダイニングとなります。そして、食後には素敵な会話のひと時やトランプをするリビングとなるのです。
タープは必ずしも必要なものではありませんが、あったほうが良いアイテムでしょう。
キャンプ場で快適に過ごすには、やはりリビング・ダイニング・荷物置き場としてタープは必要となります。

タープの種類には、ウィング型・ヘキサゴン型・レグタングラー型
・スクリーンタープになります。
オープンタープの方が、どんなテントとも相性があうので自由度はききます。

・ウィング型

２本のメインポールを中心に、その対角のサイドの２箇所を張り綱により調整するものです。設営した状態が羽を広げた鳥のよう広見えることから名づけられています。
　設営が簡単なことや軽量な点に優れており風にも強いが、空間が少ないため少人数でしか使用できません。

・ヘキサゴン型

２本のメインポールを中心に、その対角のサイドの４箇所を張り綱により調整する６角形のタープです。ウィング型の改造型であり、張り綱を２本増やしたことによりテンションを分散でき安定したものとなっています。
　ウィング型よりは２本の綱の分だけ設営に手間がかかりますが、スペース的な面では充分おぎなえます。基本的には１～２家族程度が基本となります。
　最近では、かなりの大型のものが販売されていますが、空間が広くなるメリットの反面、風を受ける面積が多くなっていることには充分注意する必要があります。

・レグタングラー型

メインポール２本の他に４～６本のサイドポールを使用する長方形型のタープです。ポールの本数が多く設営に時間がかかるが、広いスペースが確保でき、数家族でのキャンプに威力を発揮します。また、サイドポールを外す応用でヘキサゴン型のように使うなど、幅色く応用可能ですが、面積が広い分、風の抵抗に弱いというデメリットがあります。
　また、サイト面積の狭いキャンプ場では張れないこともあるので注意が必要です。

・スクリーンタープ

スクリーンタープは床布のないテントであり、周りが虫除けのためにメッシュシートに覆われていることが大きな特徴です。最近では、春・秋の寒い時期を想定した防寒対策をしているものも見受けられます。

ただし、寒い時期使用や極端に虫嫌いな場合はスクリーンタープ（シェル）が無難。メッシュのみとフルクローズタイプがありますので、よく確認しましょう。寒い時期に使用する場合、メッシュのみだとスクリーンタイプを購入した意味がなくなってしまいます。逆に主に夏に使用するのなら、通気性の良いスクリーンタープを選んだほうがよいです。

なお、スクリーンタイプの場合、張る大きさ（広さ）にアレンジがきかないので、狭いサイトなどではテント＋スクリーンタープ（シェル）が張れない事態もありえます。
できれば、オープンタープ、スクリーン２つを使い分けるのがベストですが、両方とも揃えられないときは、行く時期・スタイルなどによって、どちらのタイプが良いかを検討しましょう。
最初から、テント＋タープで連結できるものを考慮する手もあります。
また、一部のタープには、別売りのオプション物を利用することで、テントの役割も果たすものもあります。

☆タープ選びのポイント
　
■サイズ
通常1家族でキャンプをすることを考えれば、まずは、ヘキサゴン型のタープを選んで見てはいかがでしょうか。４～５ｍ位のヘキサゴン型が使いやすく、２家族でのキャンプでも不自由しないと思います。
■防水性
自然の中に飛びこんでいくのだから、強い雨や風に襲われることは多々あります。雨の多い日本では、耐水圧に優れたものを選ぶことが必用です。